杞憂

自分はかなり心配性である。

先月のことだが4日間血便が出ていたのでネットで調べてみたら大腸癌の可能性があるとのことだった。
怖くなったので休暇をいただき、病院へ行き診察を経て胃カメラと内視鏡検査を受けることにした。
胃の中を綺麗にしなければいけないので下剤を飲むことになり
検査当日は何も食べることができず午前中2リットルの下剤を飲むことになる。
それが大変だった。
下剤の味は梅のような少し酸味のあるような味で
序盤は全然飲めることができたが途中からきつくなり吐き気を催すほどであった。
午後からが本番の胃カメラと内視鏡検査だが自分の血管が細いせいか点滴で針を通すのに時間がかかった。
自分は血を見るのが苦手でそれを見ると力が抜けて、足の血の気がひく。
点滴を通すところを見たくないので手で覆って見ないようにしていた。
医師や看護師に迷惑をかけたが何とか検査をすることできた。
胃カメラは口から内視鏡検査は肛門から細長いスコープを入れるそうで
起きたまま胃カメラと内視鏡検査をするのは結構辛いよと言われた。
記憶ではテレビ番組で起きたまま胃カメラを受ける出演者が涙を流し苦しんでいた光景を見たことがある。
自分はそこまで度胸はないので麻酔を打つことにした。
麻酔を打った後は胃カメラと内視鏡検査を本当に受けたのか記憶になく検査が終わっていた。
当時の感覚だが、寝るときによく見る夢を見ていたのだと思う。
夢の内容は覚えていないが。
手術ではお腹を切開することがあり、手術を怖がる人もいるだろうが麻酔を打てばあっという間なので怖がらなくてもいいかもしれない。
検査後起きたとき、ふらつき体に力が入らなかった。
そして結果だがどうやら腸の中に1か所ポリープがあっただけでそれを切除して後は綺麗で問題ないと言われた。
きっかけとなった血便は単なる痔だったようだ。
2週間後、切除したポリープの結果は陰性で腺腫(アデノーマ)であった。
一応悪いものではないのだがこれを放置しておくと癌になる可能性があるとのことだった。
経過観察でまた一年後ぐらいにまた検査になった。
ひとまず癌ではなかったので安心した。
心配しないでいい事を心配することを杞憂というが
本当、杞憂に終わって良かった。
自分はかなり心配性ではあるがそのおかげで早期発見ができたと言える。
早期発見が大事で、いつまでも健康的に長生きしたいのであれば体にわずかながらでも異変を
感じたら病院にいって相談を受けることをお勧めしたい。
これからは体のことや健康に気を使って、また1年後に検査を受けようと思う。

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